ミニマリズムは幸せを感じる手段。「ぼくたちに、もうモノは必要ない」佐々木典士 要約・読書レビュー

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 佐々木 典士(著) - ワニブックス

佐々木典士さん著書の「僕たちにもうモノは必要ない」の読書レビューです。

ミニマリストになりたい方、モノを買うことに飽きて、本当の幸せとは何かを考えている方におすすめです。

佐々木さんがミニマリストになるまでの経緯と、ミニマリストになるためのメソッドが語られています。

要約

ミニマリストとは

大事なものに集中するために、大事でないものを減らしている人

ミニマリストが生まれた経緯

  • 増えすぎた情報とモノ(人間の脳は狩猟時代からそれほど進化していないため処理できるはずがない)
  • サブスクリプション、シェアリングサービスの発達、発展
  • 東日本大震災で津波により多くの物が流された(ミニマリズムは、海外から逆輸入された説もある)

なぜモノが増える

モノを買ったときが刺激が最大となり、その後は慣れると刺激が小さくなるため、量を増やしたり値段を高くしたりすることで、更なる刺激を求める。

自分の価値を伝えるためにモノに頼る。

自分の価値を伝えるには内面の充実が必要=自己理解(何ができるか自分が心から満たされるものは何か)

捨てる方法

多数のメソッドが紹介されていたため、印象に残った部分を紹介します。

  1. 明らかなゴミから捨てる
  2. 複数あるモノは捨てる
  3. 1年使わなかったモノは捨てる
  4. 「仮に」捨ててみる( 一定期間ダンボールにしまってみて使わなかったら捨てる)
  • 熱く語れないモノは捨てる
  • もう一度買いたいと思えないモノは捨てる
  • 一つ買ったら、一つ減らす
  • 捨てられるか悩んだ時点で捨てる

モノを捨てて変わったこと

「モノ」にかけていた時間が減り、自分自身の「行動」や「経験」に集中するようになる。

「幸せ」の感じ方

心理学者のソニア・リュボミアスキー氏によると

幸せ=遺伝50%+環境10%+行動40%

である。遺伝と環境は変えにくい。

幸せは、行動から生まれる。付随して環境も変わるはず。

幸せは自己申告制、どうしたいか?何をしている時、何をし終わった後に満たされていると感じるか?

気づき

私達が考えている以上に幸せは限定的で儚いものであり、ミニマリズムは「目的」ではなく、その幸せを感じるための「手段」であると思いました。

是非、断捨離や私服の制服化などに挑戦してみてください。

また、ミニマリズムは、自己内省の一種であるとも考えられます。

ミニマリズムと同様に、一度、自分が満たされていると思った出来事を紙に描くなどし振り返ると、もっと毎日が楽しくなるのかもしれません。

この記事が参考になりましたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。