ジョシュア・ベッカーさん著書の「より少ない生き方 ものを手放して豊かになる」の読書レビューです。
先進国では簡単にものが手に入り、物質的に十分なはずであるのに、不幸な出来事は後を絶ちません。
また、最近の若者の消費志向は、物から経験へとシフトしていると言われています。
この本は、そのような物質的な価値への疑問や、豊かさを求める時間の使い方のヒントとなる一冊です。
要約
より少ない生き方への目覚め
ある日、著者のジョシュアが自宅のガレージを片付けていると、あふれた物に息子と遊ぶ時間を奪われていることに気づく。
「こんなに、ものはいらない」、所有物はその人の幸せを表せない。
その後、妻のキムと話し合い、ものを減らすことを決心する。
また、ミニマリストブログを開設した。
「ものを減らすのではなく、豊かになる」
そして、自分の本当の夢に気づける。
現在のジョシュアは、ものを手放したことで息子と家族と好きなことをして過ごす時間が増えた。
ものを減らして自由になる
ミニマリズム=豊かさ
自分にとって何が大切かが明確になる。
ミニマリズムは、いちばん大切なものを最優先にして、それ障害になるものを全て排除すること。
自分らしいより少ない生き方を見つける
自分の「人生の目的」を明確にする。
しかし、人生の目的が分からない人がほとんどである。
だから、とりあえず減らしてみる。
なた、以下の質問の答えを紙に書き出してみよう。
- どんな経験があなたの人生を決定してきたか(良い経験、悪い経験どちらも)
- 過去の大きな成功の共通点
- 世界の問題で何を一番解決したいか
- お金の問題がないとしたら、一番魅力を感じる仕事
- あきらめたことで一番後悔していること
- 後世に何を残したい
- 一番尊敬する人は誰か?具体的にどんなところ?
「欲しい」という気持ち
「必要なもの」と「欲しいもの」、「安心」と「快適」を人は勘違いしがちだ。
安心=物質的+人間関係
バランスが崩れれば、偏りがちである。
簡単なところからものを手放していく
今すぐ始められる小さなステップ
- 目標を紙に書く
- よく使う場所の簡単なものから片付ける
- 1部屋ずつ回って不用品を集める
- 2つ以上あるものは、1つだけ残してあとは処分する
- 周りに話すことで、モチベーションを維持する
「80:20」の法則、よく使っているものは、全体の20%だけである。
どうしても捨てられないものと向き合う
美術館の学芸員になったつもりで、一番好きなものを選ぶ
より少ない生き方を維持する
感謝の習慣は、幸せであるという科学的なデータが有る。
→ポジティブ、健康向上、逆境に強くなる、強固な人間関係、物欲が小さくなる
習慣リスト
- 毎日少しでも片付ける
- 「一定期間買わない」実験
- テレビを見る時間を減らす
- 贈り物の習慣を見直す
- 感謝することを訓練する
いらないものを手放せば、、本当に大切なものに集中する自由が手に入る
家族でより少ない生き方をする
家族にも伝えよう。
物質的な豊かさは、本物の幸せを届けてくれることはないと。
ものを手放して「意味のある人生」を実現する
自分以外に目を向ける。
本物の喜び、生きる意味、長続きする満足感をもたらしてくれる何か。
家族や友人など、精神生活を満たしてくれること。
与えることに重点を置こう。
何のために生きるかを見つめる
- 適度な忙しさを保ち、いちばん大切なことに時間を使う
- 健康に時間を使う
- 自分にとって大切な人に時間を使う
ものの少ない暮らしの先にあるもの
より少ない生き方を達成した人へ。
自分が本当にやりたかった夢に走り出そう。
ものを手放したことで、自分にとって本当に大切なことが明確になってきていると思う。
また、利己的な夢も素敵だ。
しかし、誰かのために生きる夢は、本当の満足感をあなたにもたらしてくれる。
気づき
より少ない生き方は、精神的な豊かさが表面化する手段であると思いました。
人が亡くなる前に今までの人生を振り返り、笑顔になることは何でしょうか。
高価な時計、自動車、宝石、買い物など物質的なことではないでしょう。
きっと、家族や友人との思い出、失敗した恥ずかしい経験など、心が高鳴った精神的な記憶であると思います。
是非、精神的な満足感を得るために日々の生活を見直してみてはどうでしょうか。
この記事が、参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。