この記事では、効果的な英語学習法の洋書の多読について紹介します。
会社からTOEICの点数を求められたり、我が子には英語ができるようになってほしいと考えている人は、多いのではないでしょうか?
しかし、続けられないのは「テキストを使ってまで英語を学習するのが面倒」や、「子供が飽きてしまい勉強したがらない」といった理由があると思います。
何かを学んだり、継続することに大切なことは、なにより楽しむことです。
その点で、洋書多読は楽しんで英語学習ができることから多くの方におすすめの学習法です。
洋書多読
洋書多読は、言語学習において自然で効果的な方法です。新しい言語に触れる機会を増やし、コミュニケーション能力を向上させるのに役立ちます。多読の結果、語彙力や文法知識が向上し、外国語でのコミュニケーションや理解能力が飛躍的に向上することが期待されます。
あの夏目漱石も推薦していた!
あの文豪の夏目漱石も、洋書多読を推薦していました。
夏目漱石は、英語教師としても活躍していましたが、学生時代は英語が苦手な青年だったそうです。
そのような夏目漱石が、英語が得意になった学習法は英語の多読であると言っています。
以下抜粋です。
英語を修むる青年は、ある程度まで修めたら辞書を引かないでむちゃくちゃに英書をたくさん
『現代読書法』 夏目漱石
と読むがよい。少しわからない節があって、そこは飛ばして読んでいっても、どしどしと読書し
ていくと、ついにはわかるようになる。また、前後の関係で亀了解せられる。それでもわからな
いのは、めったに出ない文字である。要するに、英語を学ぶものは日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的慣習によってやるがよい。すなわち、いくへんとなく繰り返し繰り返しするがよい。ちと極端な話のようだが、これも自然の方法であるから、手あたりしだいに読んでいくがよかろう。
どのように洋書多読を始める?
では、「どのように洋書多読を始めればよいのか」ということでまとめてみました。
1.自分の英語レベルの把握
TOEIC,英検,TOEFL・IELTSから自分の英語レベルを把握します。
2.書籍を購入する
Lexile指数など、どのくらいその書籍が難しいかという指標をもとに気になる書籍を購入する。
3.読む、楽しみながら続ける
分からない単語があっても、前後から推測し流し読みするようにして楽しみながら続けていきましょう
多読と精読の違い
精読
文の構造を理解しながら1文、1語ずづ丁寧に読み進めます。
多読
文の大意を掴む程度で読み進めます。
普通の日本語の本を読むとき、わざわざ一語一語の構成を意識しながら読まないと思います。
多読をする時は、文の大意を掴むことが大切です。
洋書多読の効果
効果① 語彙力
自分のレベルに合った洋書を読むことで、新しい単語を効果的に学べます。
加えて、本の中で重要な単語は繰り返し登場するので自動的に復習され、単語が使用されるシチュエーションを学ぶことも可能です。
(※自分のレベルに合わない本を読むと、辞書をずっと引いている状態になり楽しめないので、本選びは大切です。)
効果②推論力
日本語で本を読むときと同じように、前後の内容から単語の意味を推測できるようになります。
効果③読解力(英語脳)
普通の日本人なら、単語を日本語に訳してから英語の文を構成していくと思います。
対して、多読をすることで英語をそのまま理解する「英語脳」が徐々に形成されていきます。
効果④速読力
読解力(英語脳)とも密接に関係してきますが、多読を続けていく中で、英文を目で追うスピードが速くなります。
また、TOEICなどの英語の試験で、長文を読むことへの苦手意識が払拭されます。
効果⑤リスニング
リーディングとリスニングは、インプットの仕方は違います。
しかし、脳に入ってからの処理プロセスは、単語の意味と文構造を理解することなので同じです。
そのため、多読をすることでリーディング力だけでなく、リスニング力もアップできます。
まとめ
洋書多読の嬉しい効果を知っていただけたのではないでしょうか。
何事も楽しむことが大切です。
みなさんがワクワクするような洋書に出会えることを願っております。
この記事が参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。